第1回大学入学共通テスト英語listeningについて

前回は共通テスト英語readingについて書いていきましたが、今回は共通テスト英語listeningについて書いていきます。

リスニングのポイント

共通テストのlisteningは「情報処理」「パラフレーズ」が鍵です。

そもそも、共通テストのリスニングは旧センター試験よりも全体として400ワードほど聞き取る英文が増え、さらに第3問以降は問題文が1度しか読み上げられません(旧センター試験は全て2回読み上げ)。聞き取るべき英文が増え、かつ読み上げ回数も減ったので、「正解を導くために必要な情報をしっかり聞き取る。聞き逃さない。」ということが本当に大切です。

そのためには、英文が読み上げられる前に設問と選択肢を先読みし、どのような情報を聞き取ることが求められているのかをあらかじめ理解したうえで放送文を聞きましょう。そうすることで、正答率が格段に上がるはずです。

また、共通テストは、単に英文を聞き取れれば答えが出せるという問題ばかりではありません。聞き取った英文の内容とグラフ・表・ワークシートを連動させて考える問題も多く、まさに実用英語というか、情報処理が大切な試験になったなぁという感じです。

適切に情報処理をしていくことに加えて、パラフレーズに気づくこともとても大切です。パラフレーズとはreadingの時にも書きましたが「言い換え」のことです。

例えば、放送文ではmaterial things と読み上げられていたものが選択肢ではgoodsに言い換えられたり、a life connected with loved onesがrelationshipと言い換えられたりしていました。

reading同様listeningでもこの言い換えに気づくことが出来ないと点数が取れません。

ではどのように対策をしていくのが良いのかは次のセクションで書いていきます。

リスニングの対策

リスニングでは情報処理とパラフレーズが大切と書きましたが、それ以前に放送文を正しく聞き取れる必要があります(それができないと、情報処理もパラフレーズも意味がなくなってしまいます)。

英文を正しく聞き取れるようになるためには、まずは単語を正しい発音で覚えていくことです。これは当たり前のことなのですが、英単語・英文を正しく発音できる生徒は驚くほど少ないです

リスニング力を上げるためには単語を覚える際に必ず「正しい発音を聞いて」覚えていくことです。

単語の次には英文を正しく聞き取れるようになる必要がありますが、英単語同士はつながると音が消えたり、変わったりします。これはconnected speechと呼ばれるのですが、connected speechに関しては独学で学んでいくというより、授業等で学んでいく方が手っ取り早くて良いのではと思います。

(とはいっても、優先順位が高いのは単語ですので、まずは単語を覚えましょう)

共通テストに独特な「情報処理」に関しては、実戦形式で多くの問題を解くことが大切です。予備校が実施している模試を積極的に受験したり、市販の問題集を解いていくのが良いと思います。

ちなみに、リスニングの細かい解説については、東進ハイスクール・東進衛星予備校の授業で解説しています。是非、ご覧ください。(同日模試を受験した方は誰でも見られるはずです)

1問1問丁寧に解説しています。

また、共通テストのリスニングに関しては下記の拙著もとても参考になると思います。

共通テストの本番では試行調査問題とは異なる形式のものも出題されましたが、リスニングの本質は変わりません。ぜひ、ご利用ください。

共通テストではlisteningの方がreadingよりも平均点が低く、多くの生徒が苦しんでいるのだと思います。リスニング力は伸びてくるまでに時間がかかります。

ぜひ早めのスタートを切り、正しい対策をしてほしいと思います。

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