私は英検1級・TOEIC満点(L/R、S/Wともに満点)で、英検1級は大学4年次、TOEIC満点を最初に取ったのは英語講師になってすぐなので、24歳くらいの時でした。
英検1級・TOEIC満点だからエライとかすごいとか言うつもりは全くなくて、正直、自分の英語力はまだまだだと思っています。
それに私は常々、「英検1級・TOEIC満点だから良い講師というわけではない」と発言しています。というのも、英検1級・TOEIC満点は、その人自身の英語力を証明するだけであり、英語を教える上手さ、適切さを証明するものではないからです。
それならば、「英語講師は英検もTOEICも取る必要はないのか?」というと、そうではないとも思っています。
今回は英語講師と英語資格について私なりの考え方を書いていこうと思います。
①英語講師は英検・TOEICを取るべきか?
私は単刀直入に言うと「取れるなら取るべき」だと考えています。英検とTOEICどちらを優先するかと聞かれたら、英語講師は英検1級かなと思います。
というのも、英検1級はそれほど難しくありませんし、writing, speakingもあるので、英語の4技能を測れます。それに、TOEICだと点数が出てしまい、990点満点以外はあまり映えないですが、英検1級は合格か不合格かなので、その点でも取りやすいと思います。
冒頭で、講師の英語力=授業力ではないと書きましたが、英語の講師と名乗るには最低限の英語力が必要だと思います。それが英検1級だと思います。
全ての英語講師が英検1級を取得できるよう努力をするべきだと思いますし、2~3年に1度くらいは英検1級を受けて英語力を維持できていることを証明するべきだと思います。
別に英検1級でなくても良いですが、TOEFLにせよ、IELTSにせよ、CEFR基準でC1は持っておくべきだと思います。
C1程度の英語力は必要だと思いますが、もし予備校が、CEFR基準でC1に満たない講師は採用・雇用しないと宣言すれば、業界からサヨナラする講師は多いでしょうね。
せっかく、大学入試も大きく変わるのだから、予備校の英語講師ももっと変わるべきだし、もっと努力するべきだと思います。
正直、CEFR基準でC1でも、まだまだだと思いますが、先生が生徒に向けて、
「私の英語力はまだまだ。でも君たちの英語力はさらにまだまだ。だから、一緒に頑張って勉強しよう!」というメッセージを発し、自らも学び、行動で示すと、日本の英語教育はより良くなると思うなぁ。
②CELTAに挑戦した意義
生徒に努力を要求するなら講師も努力するべきというのが私のモットーです。それもあって2019年にはCELTAに挑戦しました。英検・TOEICのあとで、CELTAのような英語教授資格に挑戦するのも良いと思います。
CELTAについての詳細は下記のコラムを是非読んでください。
ちなみに、先日、ある大学生からメールをもらい、その方はCELTAに挑戦したそうなのですが、私のコラムがとても役に立ったとのことでした。わざわざお礼のメールを送ってくれるなんて感謝です。
それにしても、大学生のうちからCELTAに挑戦するなんて凄いですね。そもそも、CELTAという資格があるというのを知っていること自体、情報に対するアンテナというか、感度が高いですね。私がCELTAという存在を知ったのは30歳ごろでした。
彼のように意識の高い大学生や英語講師がどんどん出てきてくれると良いなぁと思います。
私も英語講師であるうちは、常に高みを目指していこうと思いますし、自分の経験が誰かの役に立つのは嬉しいので、このコラムを通して色々と発信していけたらと思います。