音読メーター開発記③

2019年7月に、日本初、英語の音読量を可視化するアプリ+塾・予備校向けの管理画面からなる「音読メーター」をリリースしました。アプリはリリースしてからが本番です。今回は、リリース後の苦労や喜びについて書いていこうと思います。

ユーザーの反応

β版をリリースし、ほどなくして数千名のユーザー登録があり、音読量も緩やかに増えていきました。β版ということもあり、積極的に宣伝したりはせずに、まずは「きちんと作動すること」「不具合を潰すこと」に集中しました。

実際、不具合のお問い合わせも週に数件はいただき、都度必死にバグ修正、改善を行ってきました。

ここで、アプリユーザーと開発者の立場の違いを実感しました。正直に書きます。

多くの人がアプリを自分で開発したことが無いと思うので、アプリの不具合に関する問い合わせに慣れていません。
(これはユーザーを責めているわけではなく、私自身も自分でアプリを開発するまではそうだったかもしれないと反省しています。)

例えば、「音声を認識しません」という報告が上がったとします。

正直、それだけでは何も分かりません。

そこで事務局側は、マイクはOKか、通信環境(wi-fiなど)はOKか、スマホの機種は?、OSは?等々、1つ1つ可能性を潰していかないといけません。色々な項目を聞かないとエラーの原因を特定できません。

例えば、「お腹が痛い!」といって医者に行っても、体温、吐き気、食生活、ストレスなど色々とヒアリングが必要ですよね。さらに必要であれば色々な検査があって原因を特定していくわけです。

アプリも全くこれと同じです。報告をしてくれた方の中には(一部ですが)その質問に耐えられず、怒ってしまう方もいました。気持ちはよく分かります。でも、とても悲しい気持ちになったのも事実です。

上記は一部のユーザーですが、私もアプリを開発しなかったら上記のような反応をしていたかもしれません。
ですが、苦労しながらアプリの開発をし、それを通して学びました。サービスを提供してくれる方々には広い心と感謝の気持ちをもって接しようと思います。

一方で、批判、文句、要望を伝えてくれる人がいるというのは、このアプリが持つポテンシャルの証明でもあると思っていました。つまらなく、興味がないアプリならそんなことしないですよね。なので、開発を頑張ることが出来ました。

ちなみに、現在はユーザーのエラーを特定できるシステムを開発・導入したので上記の問題は解決しています。このシステムを開発・導入するきっかけになったのは上記のような出来事ですから、学びはどこにでもあるなと思いました。

感謝の声

上の方ではネガティブな話が多くなってしまいましたが、たくさんの方が応援してくれてたのも開発の支えになりました。本当に心から感謝しています。

特に、一括導入をしてくださった学校の先生方、不具合が出ても広い心で受け止めてくださり(もちろん、不具合は全力で即座に対応しました)、また貴重なご意見もいただき本当に感謝しています。
また、感謝のメールを送って下さった方、バグ・不具合の調査に積極的に協力していただいた方々本当にありがとうございます。

皆様の期待に応えられるよう、これからも改善を続けよりよいサービスを提供していきます。音読を可視化することで英語の勉強はさらに効率的になると信じながら。

新しい出会い

音読メーターはお陰様で導入してくださる塾・学校が増えてきて、だんだんと人手が足らなくなってきました。そんな中、私の想いに共感してくれ、音読メーターが掲げるビジョンを面白いと思ってくれる方と出会います。そして彼の会社は音読メーターの代理店となってくれ、先陣を切って営業+導入塾・導入学校のサポートをしてくれています。

アプリ開発を通して、苦しいこともありましたが、色々なことに気づけ、色々な出会いがあり、人生が豊かになったと思います。

長くなってしまったので、今回はここまで。

次回はコロナ禍での取り組みや、全国音読大会について書いていきたいと思います。


アプリのダウンロードはこちらから


音読メーター「第1回全国英語音読大会」を開催しました。

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